研究課題/領域番号 |
11672031
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
下田 恒久 福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (00216128)
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研究分担者 |
堤 定美 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00028739)
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キーワード | new structural implant / vertical ridge augumentation / distraction osteogenesis / guided bone regenerat / shimoda device / 仮骨延長法 / 歯科インプラント / intraoral device |
研究概要 |
Distraction Osteogenesis Theory(仮骨延長法あるいはイリザロフ法)は、35年以上にわたって下肢の先天的短縮法や骨折の変形治癒など、管骨の形態異常の治療に応用された歴史を持つ画期的治療法である。その理論に基づいた有効長可変機構を持つ新しい概念に基づいた歯槽骨の垂直的骨延長装置について実験を行ってきた。 純チタン性試作品であるSSLインプラントとBTEインプラントの論文が、平成11年度に刊行された。本研究においては、両タイプのインプラントを埋入したビーグル犬においては、活発な骨造成能が確認され、新生骨の動態は大まかに4期に分けられることが判明し、埋入後2〜8週を骨増生期、埋入後8〜16週を骨成熟期、埋入後16〜32週を骨改造期、および40週以降の骨萎縮期に分けられた。しかし、成犬の下顎骨は皮質骨に比べて海面骨量が少なく、ヒト顎骨よりも骨造成能が劣り、実験結果は僅かなdelayが起こっている可能性が示唆された。また、平成12年度に行った実験によって、術後32週の長期群で骨片のトランスポートを行うバイフォーカルおよびトリフォーカル環境下で旺盛な骨造成能が確認された。 平成13年度は、より短期群の実験を行うとともにHAPコーティングを施した下顎型インプラントの埋入実験を成犬で行い、非脱灰標本を作成した。また、時効可塑性のPLLAおよびHA-PLLA Hybrid typeを応用した仮骨延長法の検索も併せて行った。実験結旺の観察法は、p-QCTによる皮質骨および海蔓骨相当の各骨密度、機械的強度の検索と蛍光染色、CMR、Villanueva Bone Stainによる低倍率での増骨の評価、Trap Stainによるアルカリフォスファターゼ活性の評価した。平成14年度は、時効可塑性のPLLAおよびHA-PLLA Hybrid typeの短期群について実験を行った。これらの実験群はプレートの強度不足により、予定した実験を消化できず、現在、プレート試作を要請中である。最終年度に当たり、これらの資料を論文投稿中である。
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