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1999 年度 実績報告書

食塊の咀嚼から嚥下-咬合状態の影響:計算流体力学と生理学的検証-

研究課題

研究課題/領域番号 11672037
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

石田 哲也  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80211043)

研究分担者 久野 昌隆  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80282763)
藤田 幸弘  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (50192729)
相馬 邦道  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014200)
キーワード咀嚼 / 嚥下 / 計算流体力学 / 咬合状態
研究概要

本研究の目的は、咀嚼から嚥下に至るまでの食塊の動態が、咬合状態にそのような影響を受けるのかを、計算流体力学解析を用いて検討し、かつ生理学的観点から検証することにある。
口腔内で食物は咀嚼により破壊粉砕され、さらに唾液と混和することにより、嚥下しうる性状となる。咀嚼による破壊粉砕に関しては数々の報告がなされてきているが、破壊粉砕され唾液と混和する食塊の動態を研究した報告は少ない。そこで、本研究では、咬合状態の異なる数名の被検者において経時的な食塊性状の変化を明確にするために咀嚼回数ごとの食塊性状の測定を行なうこととした。さらにそれを基に、嚥下に至るまでに行われる複数回数咀嚼後の上下顎第一臼歯間における食塊の流れの様相を検討するために、有限要素法非線形動解析を用いたシミュレーションを行なった。
食塊性状の測定結果において、弾性の変化から食塊が破壊粉砕されていく様相が、粘性の変化から唾液と混和していく様相が明らかとなった。また、嚥下される際の食塊の弾性と粘性の関連性には一様の特性があることが示唆された。
食塊の流れのシミュレーション結果では、アングルI級咬合およびII級咬合においては、食塊は舌側方向への流れを示した。しかしながら、その様相を比較すると、II級咬合はI級咬合ほど舌側方向への流れは明確ではなかった。これに対してIII級咬合においては、食塊は頬側方向への流れを示した。
これらのことにより、臼歯部咬合状態と食塊の流れおよび食塊性状とは密接な関連性があることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Amemiya Ken: "Relationship between flow of bolus and occlusal condition during mastication-Computer simulation based on the measurement of characteristics of bolus-"Journal of Oral Rehabilitation. 27(in press). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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