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1999 年度 実績報告書

自家移植歯の治癒期と移動時における歯根膜上皮系細胞と分泌物質の動態

研究課題

研究課題/領域番号 11672041
研究機関新潟大学

研究代表者

毛利 環  新潟大学, 歯学部, 助手 (10251836)

研究分担者 花田 晃治  新潟大学, 歯学部, 教授 (90013979)
森田 修一  新潟大学, 歯学部, 助教授 (60157899)
濱本 宜興  新潟大学, 歯学部, 助手 (40231526)
中島 民雄  新潟大学, 歯学部, 教授 (10014010)
キーワード歯の移植 / 歯の矯正移動 / 歯根膜 / 上皮系細胞 / アメロジェニン
研究概要

近年、アメロジェニンが無細胞性セメント質の再生に関与していることが報告され、歯の移植や矯正移動後の治癒機転においても、上皮系細胞とその分泌物質が何らかの機能を有すると思われる。そのような観点から、歯の移植後ならびに歯の移動時における歯根膜の上皮系細胞とその分泌物質の動態を観察している。今年度は、ラットにおける移植歯の埋入の方法の熟練とタイムスケジュールについて、予備実験を行い設定した。 実験動物としてラットを用い、移植群では、移植歯の歯根表面を速やかに移植した群と歯根表面に乾燥処置を行った群を設定した。一方、歯の移動群はWaldo法によって矯正移動を行った。タイムスケジュールは、移植後4,8,14日と矯正移動後4,8日が適当と思われる。一部組織標本についてはブロックを作成し、使用する免疫抗体のテストを行った。コントロール実験が必要ではあるが、抗ヒトサイトケラチン(ウサギ)、抗ヒトEGFrecepter(ヒツジ)、抗ブタアメロジェニン(ウサギ)をラットに用いて免疫染色を行うのが適当であると思われる。コントロールのない予備的なものであるが、印象としては歯根吸収部位に近接してサイトケラチンの活性を有する細胞が観察されることがあり、歯根吸収部位の細胞ではEGFrecepterの活性が観察される部位が見られることがある。これらの関連性については、歯の移植や矯正刺激等の炎症等の刺激によりマラッセ上皮遺残が、エナメルマトリックスプロテインであるアメロジェニンを分泌することが考えられる。しかしEGF自体の局在やその機能等についてもさらに検討する必要がある。一方、臨床的にアメロジェニン製剤を応用した場合に、セメント質の増殖が生じた例が観察されており、また凍結保存移植歯に応用した場合には短期的に良好な結果が得られているのでこれらの経験をフィードバックしながら研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 毛利環 他5名: "歯科矯正学と骨組織"the Quintessence. 18(4). 863-871 (1999)

  • [文献書誌] 濱本宜興、毛利環: "智歯の自家移植"日本歯科評論. 688(2). 93-102 (2000)

  • [文献書誌] 毛利環 他5名: "矯正Year Book'99「移植歯の矯正移動について」"伊藤学而、花田晃治編集 クインテッセンス出版,東京. 349 (1999)

  • [文献書誌] 毛利環 他3名: "アドバンス自家歯牙移植「矯正歯科における自家歯牙移植の応用」"月星光博、宮崎正憲編 クインテッセンス出版,東京(印刷中). 188 (2000)

  • [文献書誌] 濱本宜興 他3名: "アドバンス自家歯牙移植「歯の凍結保存の現況」"月星光博、宮崎正憲編 クインテッセンス出版,東京(印刷中). 188 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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