研究課題/領域番号 |
11672042
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
渡邊 貢次 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20024086)
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研究分担者 |
鈴木 一吉 愛知教育大学, 歯学部, 助手 (80281468)
中垣 晴男 愛知教育大学, 歯学部, 教授 (10097595)
野村 和雄 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90024083)
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キーワード | 学校保健 / 保健指導 / 歯科保健 / 養護教諭 / パソコン / 教材 / 小学生 / アンケート |
研究概要 |
(1)全国470校の養護教諭に対して、学校保健、歯科保健領域でのパソコンの利用等についてアンケートを行った。255校から回答が得られた。パソコンを扱える者は57%であり、そのうちのほとんど(97%)が学校保健で利用していた。利用形態は「保健だよりなどの健康啓発」が最も多く、次いで掲示物の図表」づくりがみられた。歯科保健においては、およそ半数の利用であり(すなわち、全体の約1/4)、健康診断入力がほとんどで、歯科教材としての利用はみられなかった。自由記述では、利用はしたいがパソコンは難しい、台数が少ない、時間的余裕がない、ソフトがないなどが多くみられた。また、プライバシイーを懸念する意見もあり、重要な指摘と思われる。 (2)小学生とその保護者に対して、歯についての知識、関心、セルフエスティーム、親子関係等についてアンケートを行った。保護者の歯に対する健康意識が高いほど、子どもの意識も高い現状がみとめられた。また、意識向上のためには良好な親子関係が不可欠な要因であることが明らかになった。さらに、学校教育においても保護者が参加できる積極的な指導を行うことで、ライフスキルの形成が期待できる。これを踏まえて、歯科指導プランを作成した。 (3)養護教諭、保健婦、学校三師の連携についてアンケートを行った。三者はお互いの連携の必要性を感じながらも、連絡や協力関係が不足していたと考えている。健康教育・保健指導の推進のためには地域保健との連携をはかることは不可欠であり、養護教諭は全職員への働きかけとともに自らのの積極性、行動力が重要であることが指摘された。
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