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1999 年度 実績報告書

小児歯科医院における齲蝕予防管理の費用便益分析について

研究課題

研究課題/領域番号 11672046
研究機関岡山大学

研究代表者

岡崎 好秀  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70169100)

研究分担者 東 知宏  岡山大学, 歯学部, 助手 (50238268)
松村 誠士  岡山大学, 歯学部, 助教授 (00173881)
下野 勉  岡山大学, 歯学部, 教授 (40028783)
宮城 淳  岡山大学, 歯学部, 助手 (40243464)
キーワード定期健診 / 乳歯齲蝕 / 再修復 / 齲蝕治療
研究概要

(目的)乳歯齲蝕は,修復処置後も二次齲蝕や新生齲蝕の発生のため,再修復を繰り返す事が多い。
この理由として乳歯の齲蝕感受性が高いことがあげられる。そこで乳歯の齲蝕治療は,定期健診等により積極的に齲蝕感受性を低下させることが重要であると考えられる。そこで齲蝕治療後,定期健診を行なうことにより,修復物の使用年数および再治療回数,および12歳時のDMF歯数に与える影響について検討を加えた。
(対象および方法)1976年から1988年に出生し,1歳から5歳までに齲蝕を主訴として来院し,以後同一歯科医院に,少なくとも12歳まで継続的に来院したもの239名,乳臼歯治療歯数1750歯を対象とした。まず定期健診群(88名)とコントロール群(151名)に群分けし,乳臼歯部の平均修復回数,初回処置歯の使用年数および12歳のDMF歯数について調査した。
(結果)1:対象者の乳臼歯部の平均修復回数は16.4回であり,定期健診群の平均修復回数は13.3回,コントロール群では18.3回と,定期健診群は5.0回修復回数が少なかった(ANOVA P<0.01)。
2:初回処置における乳臼歯部の修復物の平均使用年数は2.8年であり,定期健診群では3.3年,"コントロール群では2.5年と,定期健診群の方が0.8年修復物の使用年数が長かった(ANOVA P<0.01)。
3:12歳時における平均DMF歯数は3.7歯であり,定期健診群では2.4歯に対して,コントロール群では4.5歯と,定期健診群のDMF歯数は2.1歯少なかった(ANOVA P<0.01)。
以上の結果より,齲蝕処置終了後も定期健診を継続することにより,乳歯齲蝕の再発を防止するのみならず,永久歯齲蝕の予防にも寄与することが示唆された。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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