九州大学歯学部附属病院を受診した歯周病患者中、6mm以上の深いポケットを有する歯を3歯以上もつ16名を研究に対する同意を得たうえで被験者とした。実験を開始する前に各々の被験者より研究に対する同意を得た。 実験は被験者の6mm以上の深いポケット内に 1.CPI用のプローブ 2.1mm毎に目盛りが刻まれたプローブ 3.3mm、5mmと目盛りの刻まれた比較的表面の平滑なプローブ の3種のプローブを10秒間挿入した。その後プローブに付着する菌の定量を行うために生理食塩水を入れたチューブ中にプローブを10秒間静置し、生理食塩水中に遊離してきた菌数を位相差顕微鏡にて測定した。その結果N=16と少ないため統計処理は行っていないもののプローブ1とプローブ3、およびプローブ2とプローブ3はそれぞれ有意差があるようであった。 次にプローブごとのばらつきを調べたところ、プローブ1及び2ではかなり付着菌数の多い場合があった。このことより、平滑なプローブに比べて、目盛りの刻みの深いプローブには菌の付着量が多いことが示唆された。今後はプロービング時の出血との関連、および菌の同定を行っていくつもりである。
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