研究課題/領域番号 |
11672059
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
古賀 寛 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (00266561)
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研究分担者 |
眞木 吉信 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (80125012)
高江洲 義矩 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (60048303)
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キーワード | フッ化物分析 / 食品中フッ化物濃度 / 微量拡散法 |
研究概要 |
食品や生物試料のフッ化物分析指針を得るために、今回はテフロン製微量拡散装置を用いて高温領域での分析評価を実施した。生物試料は8種類として、微量拡散装置と試料の前処理として灰化-水蒸気蒸留法-Fイオン電極法とを比較してフッ化物分析評価を行った。微量拡散条件は、拡散時間30分、温度60℃および120℃に設定した。ヒトエナメル、ヒトデンテインおよびボーンミールなどの比較的無機成分の多い生物試料は、60℃の拡散で94%以上の収率を得た。一方動物や植物などの有機成分の多い試料中フッ化物はほぼ95%以上の収率を得のに120℃高温拡散を必要とした。フッ化物標準試料であるKale(植物、保証値5.87ppm)でも120℃で高温拡散では95%の収率となった。無機成分の多い試料は60℃でも十分拡散したが、有機成分の多い試料は120℃の高温拡散を必要とすることが確認された。本研究では、食品や生物試料の微量試料を対象としたフッ化物分析では拡散時間30分、120℃の条件下での微量拡散法が有効であることが示唆された。
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