• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

ビタミンC,Eを規範とした抗酸化剤の開発と制がん活性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11672217
研究機関共立薬科大学

研究代表者

増野 匡彦  共立薬科大学, 薬学部, 助教授 (90165697)

研究分担者 石川 さと子  共立薬科大学, 薬学部, 助手 (70223518)
キーワードビタミンC / ビタミンE / アスコルビン酸 / トコフェロール / 抗酸化剤 / キサンチンオキシダーゼ / 痛風治療薬
研究概要

本研究ではビタミンC、E骨格の抗酸化力を比較するため、ビタミンCの場合は側鎖を除きラクトン環内の酸素原子を炭素に置換した化合物reductic acid(RA)、ビタミンE類縁体としてはフチル側鎖をカルボン酸としchroman環にさらにベンゼン環を縮合させたbenzo[h]chroman環化合物を合成した。今回、合成したビタミンE類縁体のスーパーオキシド、ヒドロキシルラジカル消去活性をESRスピントラップ法を用いて検討した。対照化合物trolox(ビタミンEの側鎖をカルボン酸に変換した化合物)と比べ強い活性酸素消去活性を持つことが明らかとなり、benzo[h]chroman環化合物はchroman環化合物より優れた抗酸化剤であることが示唆された。RAもヒドロキシルラジカル消去活性を有していたが、ビタミンCより活性は低かった。また、RAのスーパーオキシド消去活性を検討中にキサンチンオキシダーゼ(XO)阻害活性を見いだした。XO阻害活性はビタミンCにはなくRAに特異的であった。XOは生体内活性酸素生成系として様々な疾病と関連していることから、XO阻害活性を併せ持つ抗酸化剤としてRAは期待される。また、XOは生体内でキサンチンデヒドロゲナーゼ(XDH)作用も持っており尿酸生成に関与している。XDH阻害剤であるアロプリノールは痛風治療薬に用いられていることからRAにも同様の活性が期待できる。今後は予定していた脂質過酸化抑制効果、プロオキシダント作用、抗変異原活性、アポトーシスへの影響とともにRAのXO阻害活性にも着目し、阻害機構の解析を行いさらに強力なXO(HDX)阻害剤の開発を行う。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi