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1999 年度 実績報告書

血小板膜糖蛋白GPIbを介した細胞内情報伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11672294
研究機関山梨医科大学

研究代表者

佐藤 金夫  山梨医科大学, 医学部・教員職員 (20242662)

研究分担者 斉 若梅  山梨医科大学, 医学部, 助手 (30303423)
矢冨 裕  山梨医科大学, 医学部, 助教授 (60200523)
尾崎 由基雄  山梨医科大学, 医学部, 教授 (30134539)
キーワードplatelet / glycoprotein Ib / von Willebrand factor / snake venom / tyrosine kinase
研究概要

血小板膜糖蛋白GPIbとvon Willebrand Factor(vWF)との結合は止血機構における最も初期の反応として重要である.そのため,GPIb-vWFの結合を介した血小板活性化機構を解明することは,出血傾向の治療や血栓性疾患の治療・予防に大きく貢献することができる.本研究では種々のGPIb結合性蛇毒タンパク(botrocetin, alboaggregin-B, echicetin, Jararaca GPIb-BP, flavocetin-A)を用いてGPIbを介した細胞内信号伝達系について解析を行っている.これら蛇毒タンパクを用いて刺激した血小板可溶化サンプルから免疫沈降によりGPIbを分離し,in vitro kinase assayを行ったところ,一部の蛇毒タンパクで一過性に60kDa付近にリン酸化されるバンドがみられた.特異抗体によりこのバンドの同定を試みたところ,チロシンキナーゼp60^<c-src>であった.これまでに,GPIbにはアクチン結合タンパク,β-フィラミン,14-3-3が結合していることが知られていたが,p60^<c-src>もGPIbに結合して下流に活性化の信号を伝達していると考えられる.また,細胞骨格へのチロシンキナーゼの移行について解析したところ,p60^<c-src>,p54/58^<lyn>および14-3-3が一部の蛇毒タンパクの刺激で移行することが確認できた.しかし,使用しているすべての蛇毒タンパクにおいてこのような現象がみられず,個々の蛇毒タンパクの血小板活性化様式を更に詳しく解析することで,GPIbを介した血小板活性化機構を理解できると考えられ,次年度も継続して研究を行っていく.Two-hybrid systemを用いたGPIb結合性タンパクの解析は血小板からのcDNAライブラリー作成に手間取っており,次年度に解析を行う.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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