研究課題/領域番号 |
11672297
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西郷 勝康 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (20304107)
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研究分担者 |
竹内 聡 神戸大学, 医学部, 助手 (60252772)
熊谷 俊一 神戸大学, 医学部, 教授 (00153346)
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キーワード | 幹細胞 / SEー9000 / XE-2100 / HPC検出プログラム / EDTA-2k / CS-3000 / Spectra / 末梢血幹細胞採取 |
研究概要 |
1.末梢血検体について 末梢血への造血幹細胞動員目的で様々な化学療法施行後G-CSF併用投与症例においてはSE-9000あるいはXE-2100によるHematopoictic Progenitor Cell(HPC)モニターブログラムによるHPC細胞数が良好な採取の目安になることが確認できた。すなわち白血球数が20000/μL上以下であればHPC数が40/μL以上である時、白血球数が20000/μL以上の場合は60-80/μL以上である時には、1回の採取で1×10^6/kg以上のCD34陽性細胞がえられた。 In vitroコロニー形成細胞ではCFU-GM形成細胞の検出は可能であったが、BFU-E形成細胞は検出されなかった。 2:幹細胞採取液検体について HPCプログラムで幹細胞採取液中のCD34陽性細胞数を推定できるか否かを検討した。抗凝固剤、希釈条件等をEDTAlmg/mlを含むRPM11640と規定した際にはHPC細胞数は比較的安定であり、CS3000での採取例においてCD34細胞数と有意に相関することが明かとなった(r=0.769)。この関係はSpectra採取症例でもr=0.811と良好に相関することが判明し、採取機器による影響は小さいものと考えられた。 採取液中のHPC/CD34比は症例により大きく変動するため、採取液中のCD34数や血小板数、RANTES、Pセレクチン、インターロイキン8濃度等との関連につき検討したが明らかな関連はみられなかった。ただ、2-3日連続して採取する場合、同一症例ではHPC/CD34比の変動は小さいことが判明し、採取液においても1日目のみCD34値が分かれば、2、3日目の採取効率についてはHPCプログラムで推測可能であると考えられた。
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