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1999 年度 実績報告書

腫瘍細胞破壊の総合的研究 - 特に樹状細胞について

研究課題

研究課題/領域番号 11672300
研究機関琉球大学

研究代表者

荒木 弘一  琉球大学, 医学部, 教授 (40040604)

研究分担者 仲本 和美  琉球大学, 医学部, 助手 (30244338)
キーワードDendritic Cell / Stem Cell / CD1a / CD83 / CD34 / CD11c
研究概要

造血幹細胞であるCD34陽性分画に樹状細胞(Dendritic Cell:DC)のProgenitor DC(Pro DC)が存在し,GM-CSF,TNFαが作用して,precursor DCになり,さらに成熟DCに分化し,Pro DCにはランゲルハンス細胞と組織間質のDC(interstitial DC:iDC)の二つのタイプに分かれ,いづれも骨髄系の細胞であることが明らかとなった。
そこで分娩後大部分は廃棄処分されていた臍帯血の細胞がどのような表面抗原を持っているのか検討した。66例の臍帯血細胞をFicoll conrayで処理しFlow Cytometryで測定すると,CD4 48.1%,CD8 19.6%,CD19 7.5%,CD34 2.9%,CD38 73.5%,CD83 1.5%であった。さらにDCを検出するための抗体を使うとCD1a 0.3%,CD11c 12.2%であった。
γhIL-3を加えて培養した臍帯血細胞ではCD83,CD1aの二重染色で陽性率は平均3.9%、CD83,CD123では0.8%であった。
臍帯血細胞にはCD34^+,CD1a^+,CD11c^+,CD83^+という細胞があり,抗原提示には重大な影響を与えているということになる。
種々のサイトカインを使ってDCを増やすことを試みたが,現在のところ,まだ成功していない。頻度としては少ないが,DCの腫瘍局所への遊走能や腫瘍とDC,T細胞との相互関係などin vitroにおいてどのように行われたいるのか,今後の研究で明らかにしていきたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 荒木弘一,仲本和美,他: "HTLV-I endemic area沖縄における成人T細胞白血病(ATL)の発症状況"Ryukyu Med.J.. 18(4). 149-154 (1998)

  • [文献書誌] 荒木弘一,仲本和美,他: "HTLV-Iキャリアの沖縄と札幌における血液塗抹標本の検討"癌の臨床. 45(4). 349-355 (1999)

  • [文献書誌] T.Kobayashi,K.Araki,et al.: "Long-term Follow-up Results of Adult Patients with Acute Lymphocytic Leukemia or Lymphoblastic Lymphoma Treated with Short-term,Alternating Non-cross-resistant Chemotherapy:Japan Clinical Oncology Group Study 8702."Jpn.J.Clin.Oncol.. 29(7). 340-348 (1999)

  • [文献書誌] T.Takenaka,K.Araki,et al.: "Altemating Combination Chemotherpy COP(Cyclophosphamide,Vincristine,Prednisone)and MP(Melphalan,Prednisone)in Multiple Myeloma:Multicenter PhaseII Study(JCOG8906)."Jpn.J.Clin.Oncol.. 29(10). 485-489 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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