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1999 年度 実績報告書

ヒトプロテイン1/肺クララ細胞10kDa蛋白の病態検査上の意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11672302
研究機関自治医科大学

研究代表者

伊藤 喜久  自治医科大学, 医学部, 助教授 (20129026)

キーワードプロテイン1 / モノクローナル抗体 / エピトープ / β_2-マイクログロブリン / 酵素免疫測定法 / 気管支喘息
研究概要

プロテイン1(P1)は、分子量14000の2量体である。平成11年度の研究は、概ね順調に推移し応分の成果を挙げた。要約すると以下の通りである。
1)エピトープ解析、機能評価のために、正常構造、truncatedのリコンビナントプロテイン1(rP1)を作製し、また合成ペプチドをN末端から10残基づつ、C末端から2残基づつ交換してC末端まで合成して、Pin ELISAにより解析した。
2)P1のモノクローナル抗体のエピトープ解析を行い、至適抗体を選択して酵素免疫測定法を確立した。TY-1、2、3、6、6D7はC末端の疎水性の部分を認識し、完全構造において認識が可能であり、単量体では認識できない。従って、酵素免疫測定法の利用が最適と考えられた。一方、TY-5、7、8、4は極めて限局した疎水性の箇所を認識し、結合性、親和性の高い抗体である。このうち、TY-5が最も活性が高くこれが組織染色、機能評価に利用が最適と判断した。
3)気管支喘息患者では血清中のP1の濃度の低下が認められ、肺でのT細胞、好酸球、マスト細胞に反比例することが明らかにしている。最近サルコイドーシスでは回復期に増加を認め、再生に関連した動態が注目される。
4)P1の尿中安定性について検索する過程で、β_2-マイクログロブリンの酸性尿での不安定性は、カテプシンDの作用であることを突き止めた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shijubo N: "Serum levels of Clara cell 10 kDa protein are decreased in patients with asthma"Lung. 177. 45-52 (1999)

  • [文献書誌] Yamaguchi T: "Characterization of monoclonal antibodies to human protein 1/Clara cell 10kDa protein"Clin Chem Lab Med. 37. 531-637 (1999)

  • [文献書誌] Shijubo N: "Clara cell positive epithelial cells are decreased in small airway of asthma"Ame J Respi Crit Care Med. 160. 930-933 (1999)

  • [文献書誌] 山口哲司: "モノクローナル抗体によるプロテイン1(クララ細胞10kDa蛋白)の高感度酵素免疫測定法の確立"臨床病理. 47. 467-472 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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