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1999 年度 実績報告書

療養病棟における「臭い」の消臭効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11672324
研究機関信州大学

研究代表者

近藤 浩子  信州大学, 医療技術短期大学部・文部教官, 助教授 (40234950)

研究分担者 百瀬 由美子  信州大学, 医療技術短期大学部, 文部教官・講師 (20262735)
楊箸 隆哉  信州大学, 医療技術短期大学部, 文部教官・教授 (90191163)
キーワード消臭効果測定 / 療養病棟の臭い / 臭いの生理的反応 / 臭いの主観的評価 / 脳波 / 心電図 / 発汗 / 血流
研究概要

消臭効果測定のための基礎データを得ることを目的として、人が臭いを嗅いだときの生理的反応について実験を行った。実験方法は、デシケータ内に発生させた臭いを圧縮空気によって送り、これを酸素吸入用マスクから被験者に嗅いでもらうものである。臭い物質は、(1)鎮静効果があるといわれるラベンダー、(2)便臭に似たスカトール、(3)人の足底部の臭いに似たイソ吉草酸の3種類を用いた。被験者は、本研究の趣旨に同意を得られた20代の女性15名で、いずれも臭気パネラー選定試験(嗅覚テスト)によって、正常な嗅覚を有すると認められた人である。1回の測定時間は9分間とし、この間に、無臭エアー、臭い物質、無臭エアーの順序で、それぞれ3分間ずつ嗅いでもらいながら、脳波、心電図、発汗、血流、心拍を測定した。この測定を3セット行い、各被験者が3種類の臭いをランダムな順序で嗅ぐように設定した。なお測定中に発生させた臭気の強さは、ニオイセンサを用いて同時測定を行い、レコーダーに記録している。また測定直後に、「匂いの強さを6段階表示法」および「匂いのSD評価尺度」を用いて、臭いの強さと質について被験者の主観的評価を得た。この測定の結果については、現在分析している段階である。
次年度は、分析結果をもとに実験装置の設定について再検討を行い、より正確なデータを得るための方法を工夫した再実験を行う予定である。それとともに、療養病棟で実際に採取した臭気を用いた実験、およびその臭気に消臭物質を加えて、消臭効果を確認するための実験を計画している。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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