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2002 年度 実績報告書

体感音響システムにおける音楽鑑賞態度とリラクセーション効果との関係

研究課題

研究課題/領域番号 11672327
研究機関鳥取大学

研究代表者

三瓶 まり  鳥取大学, 医学部, 講師 (90226085)

研究分担者 南前 恵子  鳥取大学, 医学部, 講師 (30252878)
前田 迪郎  鳥取大学, 医学部, 教授 (70032208)
キーワード体感音響システム / リラクセーション / カテコールアミン / β-エンドルフィン
研究概要

研究目的:これまでの我々のボディソニックによるリラクセーションの研究によって、リラクセーションは音楽のもつ作用に関係することが推測されている。したがって、今年度は作用の違う音楽を用いてボディソニック臥床を行い、その時の気分とリラクセーション効果について検討した。
研究方法:アップテンポの曲とスローテンポの2種類の曲を使用し、臥床中の気分とリラクセーション効果について検討した。臥床前後に主観的な感想の聴取およびホルモン測定を行い、分析した。
結果:ボディソニック臥床において、スロー・テンポの曲でのボディソニック臥床で12名全員(100%)がリラックスできたと答えた。それに対し、アップテンポの曲では12名中8名(66.7%)がリラックスできたと答えた。2曲でどちらがよりリラックスできたかという問いにはスローテンポの曲が10名、アップテンポが2名であった。ボディソニック臥床中の気分ではスローテンポの曲では12名全員が「のんびり・うっとり」と同じ気分であった。それに対し、アップテンポの曲では6名が「のんびり・うっとり」、6名が「陽気・活気」で違う気分になっていた。臥床前と比較して、臥床後に気分が良くなったと答えた者はスローテンポで2名、アップテンポで6名であった。両者の間には統計的有意差はなかった。
ホルモン変化では、アドレナリンはアップテンポの曲で臥床後に減少したのに対し、スローテンポの曲では増加した。ノルアドレナリン、β-エンドルフィンは2曲とも臥床後に減少し、ドーパミンは同じような値で増加した。臥床中の気分の改善とホルモンの変化では臥床後に気分が改善した群ではアドレナリンとドーパミンが臥床後に増加した。またβ-エンドルフィンの減少が大きかった。これに対し、変化がみられなかった群ではアドレナリンは下降し、ドーパミンは変化しなかった。
まとめ:主観的リラックス感はスローテンポの曲で高かったが、アップテンポの曲で臥床後に気分の改善がみられた。また、気分の改善にはドーパミンの増加が関与されると推測された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mari Sampei, et al.: "Dioxins and Fatty Aids in Breast Milk of Primiparas in Yonago District, Tottori Prefecture, Japan"Yonago acta midica. 45・4. 103-111 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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