研究課題/領域番号 |
11672334
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
河野 保子 愛媛大学, 医学部, 教授 (80020030)
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研究分担者 |
野本 ひさ 愛媛大学, 医学部, 講師 (50259652)
乗松 貞子 愛媛大学, 医学部, 助教授 (80208404)
陶山 啓子 愛媛大学, 医学部, 助教授 (50214713)
清水 みどり 愛媛大学, 医学部, 助手 (50294806)
小野坂 仁美 愛媛大学, 医学部, 助手 (70284403)
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キーワード | 介護者 / QOL / 自己効力感 / 家族 / サポート |
研究概要 |
本研究は、在宅要介護高齢者にケアサポートをしている家族のQOLと自己効力感との関連性を調査・分析し、高齢介護者のよりよいサポートモデルを構築することにある。 平成12年度は本調査を実施し、調査内容の集計、解析、検討を行い、下記の内容を明らかにした。 1 調査対象者:愛媛県内の離島・山間部(N町)45組、中農村部(O市)50組、都市部(M市)96組の合計191組。 2 調査内容:主介護者に対して、属性、健康状態(疾病の有無、疲労状況、健康度など)、生活満足感、自己効力感、ストレス認知度、介護肯定感、家族機能度、介護年数、介護時間、公的サポートの状況を調べた。また、要介護高齢者に対して、性別、年齢、疾病の種類、症状の有無、ADL、生活満足感、介護保険の要介護度を調べた。 3 結果及び考察 (1)愛媛県下の離島・山間部、中農村部、都市部という地域差で、主介護者の介護状況に特有な差がみられた。 (2)主介護者のQOLと自己効力感及び家族機能との間には正の相関がみられ、お互いに関連しあっていることが確認できた。 (3)QOL及び自己効力感と関連している要因は、主介護者の健康レベルと家族構成員数であった。 以上のことから、主介護者のサポートは、健康状態をよりよく保つこと、介護に携わる人(家族、専門家他)の確保、日々の生活が充実していると認知できる環境づくりが重要であると示唆された。
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