研究課題/領域番号 |
11672336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 島根医科大学 (2001) 佐賀医科大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
石垣 恭子 島根医科大学, 医学部, 教授 (20253619)
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研究分担者 |
水流 聡子 広島大学, 医学部, 助教授 (80177328)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 情報科学 / 看護情報学 / カリキュラム / コンピュータリテラシー / 教育リソース |
研究概要 |
本研究では、各看護教育機関における看護学生や臨床で働く看護婦に対する看護情報教育の現状、ニーズを明確にし、看護情報教育における基準的な内容、通信回線の利用や教育情報システムなどの教育リソース、LANの整備などの教育環境を含めた、大学教育、継続教育を対象とした試験的な教育カリキュラムの試案を作成することを目的とした。方法は、各所属機関における試験的なカリキュラムでの看護情報教育の評価や、過去2年間に得られた現状やニーズのデータを基に、継続教育、看護教育機関における、看護情報教育の基準的なカリキュラムを考察、試案を作成した。また、教育リソースや内容、時間数、環境についての具体的な内容についても考察を加え、看護情報教育の教育効果の評価を試みた。 その結果、1.根拠に基づいた看護実践(EBN)を行うことができる人材育成のために、広義なとらえかたとしての情報関連科目(疫学、情報学、統計学、看護研究等)における教育内容の検討や合意が必要。 2.看護情報教育における基本的事項は比較的低学年で、臨床における看護データの取り扱いやシステム論については、臨床実習のスケジュールにあわせて、学年進行を考えながら実施することが望ましい。 3.コンピュータ演習のための教育環境の整備や工夫、ネット通信経験を持たせることで、短時間での履修でもある程度の教育効果が期待できる。 4.基本的コンピュータリテラシーについては、学生間の個人差が大きく、選択科目として実施することが望ましく、継続教育においては看護婦のニーズに添った細かい対応が必要である。 5.病院情報システムなど、現実のコンピュータシステムを理解させるには、システム見学やシミュレーションソフトの活用などが効果的である。 ことなどが、示唆された。
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