研究課題/領域番号 |
11672340
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
兼松 百合子 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (20091671)
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研究分担者 |
三浦 まゆみ 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (20305254)
布佐 真理子 岩手県立大学, 看護学部, 助教授 (60228939)
石井 トク 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (10151325)
平野 昭彦 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (30305255)
菊池 和子 岩手県立大学, 看護学部, 講師 (10305253)
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キーワード | 基礎看護学 / 看護学概論 / 看護技術 / 基礎看護実習 / 看護教育カリキュラム / 看護系大学 |
研究概要 |
医療の進歩と生活環境やライフスタイルの変化に伴う健康問題の変化、そして看護職に求められるニーズの変化に対応するために、看護基礎教育の内容を再検討することが必要である。そこで11年度に大学教育における基礎看護学の教育内容、教育方法、担当教員、他の授業科目との関係を明らかにすることを目的に、日本の47大学のシラバス調査とその中の13大学の踏査をおこなった。また、アメリカの3大学、カナダの1大学、イギリスの3大学を訪問し、同様の調査を行った。12年度は、それらの内容を分析し、学会発表、研究集会、報告書作成を行った。主な内容は次の通りである。 1.看護学概論は、看護の対象を全年齢、すべての健康状態の人、看護活動の場をすべての保健医療施設並びに家庭と広く捉えているが、看護技術は入院中の成人を対象とするものが多い。概論の内容が看護の実際と遊離せず、対象に適した実践を導く理論的な枠組みとして役立つように教授することが大切である。 2.看護技術はコミュニケーション、安全、安楽、感染予防、教育・指導、フィジカルアセスメント、看護過程等の共通技術、生活援助技術、治療援助技術の3群に大別された。共通技術が他の2群の技術の各々に組み込まれることが望ましいと考えられた。演習では身体的な技術が重視されていることが確認された。 3.基礎看護実習は、2回以上に分けて実施している大学が多く、初段階は1年次で、Early Exposureの傾向が見られた。実習場は病院のほか、多様であった。内容は、対象の理解、日常生活援助、看護過程、場の理解、看護の理解、コミュニケーション等で、実習の時期が進むにつれて、技術の実践を含む看護過程へと進められていた。 4.諸外国では、1つのコースの中に、講義、学内演習、臨床実習が含まれ、各週にこれらが組まれ、内容も一貫している。コース・コーディネーターが責任者となり各看護分野の教員のグループで運営している。
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