研究概要 |
1."患者と看護婦の人間関係"に関する学習課題を設定するための基礎データの収集 (1)調査対象:患者および学生と直に関わりのあるエキスパートとして,病棟主任看護婦を選定 (結果の偏りを防ぐために私立系大学病院2施設とした)) 東海大学医学部付属病院 病棟主任看護婦 22名 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 病棟主任看護婦 10名 (2)調査内容:自分と患者とのコミュニケーション,看護学生のコミュニケーション傾向, スタッフナースのコミュニケーション傾向, ナースのコミュニケーションが原因で生じた悪い出来事 (3)調査方法:面接調査(テープ収録) 2.データの分析,結果 内容分析の結果,エキスパートナースは,患者とのコミュニケーションで心がけていることが明確であることがわかった。また,患者とのコミュニケーションの良否については,経験よりも本人の自覚がもっとも影響すると捉えられている。学生と若いスタッフナースのコミュニケーション傾向は類似し,特に,接遇に関する問題が指摘された。さらに,傾聴の姿勢が備わっていないことが浮き彫りになった。 3.学習コースの基本 看護におけるコミュニケーションの意義・重要性を理解できるように,さまざまな看護場面で生じている現象を提示(VTR)し,学習者が現実的に問題を認識,検討,解決,展望できるコースづくりを行う。
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