看護教育においてトレーニングを要するコミュニケーションの要素の中で、「傾聴」「共感」「受容」「支持」「尊重」「誠実さ」について学習可能なシミュレーション型CAIプログラムを作成した。 1.プログラムの特徴: (1)学習目標:(1)自分自身の対人関係の傾向を知る。 (2)看護場面において人間関係を良好にする言動を知る。 (3)看護場面において人間関係を阻害する言動を知る。 (4)患者やその家族の状況の変化により、ニーズが変化しコミュニケーションの方法も変わることを知る。 (2)学習内容:(1)看護におけるコミュニケーションの意義・目的 (2)コミュニケーションの要素(傾聴、共感、受容、誠実さ、尊重、支持)の意味とそれらが必要な看護場面 (3)対象を理解した言語的コミュニケーレョンのあり方 (3)学習方法:(1)ナースになり、さまざまな場面における問いかけに対して意思決定を行い、コースを進む。 (2)写真を取り入れたリアリティのある看護場面の提示や、サウンドとイラストを取り入れたフィードバックメッセージにより、学習意欲を高められる。 (3)わからない用語は辞書機能により解説を受けられる。 2.プログラム全体の評価:このプログラムは2事例からなり、そのうち1事例のコースの評価は実施でき効果が認められたが、コース全体の運用・評価は課題として残された。
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