研究課題/領域番号 |
11672359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 群馬県立医療短期大学 |
研究代表者 |
後閑 容子 群馬県立医療短期大学, 専攻科地域看護学専攻, 教授 (50258878)
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研究分担者 |
矢野 聡 国際医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (70296193)
春山 早苗 群馬県立医療短期大学, 専攻科地域看護学専攻, 助教授 (00269325)
渡邉 容子 群馬県立医療短期大学, 看護学科, 助教授 (40258885)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 訪問看護師 / リスクマネジメント / 質問紙調査 / 面接調査 / チェックリスト |
研究概要 |
訪問看護ステーション看護師と地域に働く保健師における訪問看護実施時の看護職が遭遇するリスクに関して現状を把握し、その対策に向けて指針を作成する事を目的に研究を行った。 1.訪問看護ステーション看護師及び地域の保健師が遭遇するリスクの現状:全国の訪問看護ステーション勤務の看護職及びG県保健師を対象に郵送式自記式質問紙調査を実施した。有効回答者数1887人の結果は以下の通りであった。1)看護師及び保健師は交通事故の経験は15%であった。2)患者の家及び近所での危険性は、天候条件に起因する事、道路工事、建物の構造、ペット等によるものが多かった。3)患者宅で患者及び家族から受ける危険な事は、暴言を言われた、患者が興奮状態で怖かった、患者が精神的に混乱していた等が多かった。性的嫌がらせ行為があったと回答した人も約13%いた。4)看護職が訪問中に起こした看護上の過誤に関する経験は15.4%の者が「ある」と回答した。その内容は、患者が転倒、皮膚を損傷した、等であった。 2.米国訪問看護師のリスクマネジメントに関する面接調査:米国オレゴン州ポートランド市で9名の訪問看護師に面接調査を実施した。その結果、米国内の犯罪率の高さや自動車が不可欠である社会的背景から、看護職が安全性確保の意識を高くもっている事が把握された。又、会社による保健加入やオリエンテーションあるいは看護教育の中でリスクマネージメント教育が行われている事が判明した。看護職は自らを守るために「直観:instinct」を重要と考えていた。 3.G県訪問看護ステーション管理者の面接調査:6訪問看護ステション管理者に面接調査した結果、看護職の安全性確保に対するマニュアルは殆どなく、職場のカンファレンスで話し合うのみであった。 4.訪問看護師の危険防止対策に提案:危険防止対策や対処のチェックリストを作成した。
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