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1999 年度 実績報告書

精神科・慢性長期在院患者の社会復帰プログラム作成に関する研究―障害受容と価値の転換に焦点をあてて―

研究課題

研究課題/領域番号 11672361
研究機関筑波大学

研究代表者

上野 恭子  筑波大学, 医療技術短期大学部, 講師 (50159349)

研究分担者 小池 秀子  筑波大学, 医療技術短期大学部, 助手 (50312856)
小林 美奈子  筑波大学, 医療技術短期大学部, 講師 (40312855)
羽山 由美子  聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (10124405)
藤谷 志穂  聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (30317622)
小谷野 康子  聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (50307120)
キーワード長期在院 / 慢性精神分裂病 / 社会復帰
研究概要

わが国の精神障害者の社会復帰は,1999年5月の精神保健福祉法改正によって徐々に推進されようとしている。しかし、今だ院内寛解や寛解に至った精神障害者数は約3万人と推定され、しかも、在院期間5年以上の患者は12万人にも上る(1993年)。このような在院患者の社会復帰を促進するあたり、社会復帰を妨げる要因はどのようなものであるのか、また、看護としてどのような援助が有効であるかといった研究は十分に行なわれていない。そこで、本研究は、精神科病棟に長期入院中の精神分裂病患者の社会復帰を推進するためにはどのような援助が必要かを検討することを目的とした。したがって平成11年度の今回の研究は、その予備調査として以下のように実施した。 目標:長期在院中の精神分裂病患者の退院を妨げる要因はなにかを調べる。
対象:A.東京にある援護寮に入所している、元長期在院分裂病者4名(平均在院年数28年1ヶ月,平均年齢57.5歳±7.3)、B.関東近辺の中規模の精神病院療養病棟に入院中の精神分裂病患者5名(平均在院年数20年11ヶ月,平均年齢54歳±6.6)
方法:A群に対して、本人の同意を得た後面接を行ない、入院中から援護寮での生活について半構成的にインタビューを行なった。B群に対しては、研究者が病棟内に入り、対象者をはじめ、その他の患者やスタッフの言動や生活の様子などを参加観察法を用いて記録した。面接内容およびフィールドノートからのデータは内容分析がなされた。全対象のプライバシーの保護が守られるよう十分に配慮した。
結果:長期在院患者の退院に影響する要因として次のことが推測された。(1)自分の異常行動を客観視する程度、(2)異常の出現は困った問題であると自覚できる程度、(3)異常をコントロールするための自分なりの工夫の有無。その他については、現在分析中である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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