研究概要 |
がん化学療法の味覚障害を回復するために,看護者が行っている口腔ケアの具体的な取り組み,および患者,家族に対するセルフケア指導の現状について明らかにする目的で、日本や諸外国の文献レビューを行い、独自の質問内容を作成し全国調査を行った。 対象病院は,全国の特定機能病院,緩和ケア病棟を有する病院,全国がんセンター連絡協議会に加入している病院500施設を選定し、「がん化学療法を中心に治療を行っている患者の看護ケアに携わる内科病棟副婦長1名と外科的治療とともに化学療法による治療を行っている外科系病棟副婦長1名」合計1,000部の質問紙を郵送し、記入を依頼する.調査内容は,1.施設の背景、入院しているがん患者の疾患部位 2.化学療法の味覚障害に対する観察とアセスメント方法, 3.がん化学療法を受けている患者の味覚変化への看護介入(食事献立、金属味への対応、食前のうがい)、4.障害回復に関する患者・家族に対するセルフケア指導の実態である.
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