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2000 年度 実績報告書

がん化学療法の味覚障害に対する効果的な口腔ケアの検討

研究課題

研究課題/領域番号 11672362
研究機関群馬大学

研究代表者

神田 清子  群馬大学, 医学部, 助教授 (40134291)

研究分担者 狩野 太郎  群馬大学, 医学部, 助手 (30312896)
飯田 苗恵  群馬大学, 医学部, 助手 (80272269)
村上 博和  群馬大学, 医学部, 教授 (40166260)
二渡 玉江  群馬県立医療短期大学, 教授 (00143206)
キーワードがん患者 / 味覚変化 / 化学療法 / アセスメント / 看護介入 / 実態調査
研究概要

がん化学療法の味覚障害を回復するために,看護者が行っている口腔ケアの具体的な取り組み,および患者,家族に対するセルフケア指導の現状について明らかにする目的で、全国の病院500施設を選定し、合計1,000部の質問紙を郵送し、記入を依頼した.調査内容は,1.施設の背景、入院しているがん患者の疾患部位 2.化学療法の味覚障害に対する観察とアセスメント方法,3.がん化学療法を受けている患者の味覚変化への看護介入(食事献立、金属味への対応、食前のうがい)、4.障害回復に関する患者・家族に対するセルフケア指導の実態である.回収は634名(回収率63.0%)であり,記入不備などを除く568名を分析した.味覚変化のアセスメントは,「患者からの訴え」による方法がもっとも多く87.0%,次いで「食事嗜好の変化との関連」57.6%であった.各項目に対する介入の割合は,アセスメントの割合に比べて低くなっていた.介入では「患者・家族へのセルフケア指導」58.6%で一番多く,次いで「味覚変化に対応した食事献立」34.2%,「味覚回復のための含嗽」27.5%であった.含嗽の種類は多種類にわたり,イソジンガーグル,レモン水が高頻度に利用されていた.味覚を刺激する含嗽液を記載していたのはわずかであった.
味覚変化のアセスメントは定着しつつあるが,看護介入は充分行われていない状況が明らかにされた.特に患者・家族に対する味覚変化への指導は化学療法を施行する前に必ず行う必要があることが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 神田清子,飯田苗恵,狩野太郎: "化学療法に伴うがん患者の味覚変化に対するアセスメントと看護介入に関する全国調査"群馬保健学紀要. 21巻. 13-19 (2000)

  • [文献書誌] 神田清子,飯田苗恵,狩野太郎: "化学療法を受けているがん患者の味覚変化に対する看護介入"日本がん看護学会誌. 15巻. 67 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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