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1999 年度 実績報告書

ホルモン補充療法を経験する女性への系統的な看護面接プログラム開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11672375
研究機関広島大学

研究代表者

成田 伸  広島大学, 医学部, 助教授 (20237605)

研究分担者 吉沢 豊予子  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (80281252)
植田 喜久子  広島大学, 医学部, 講師
キーワードホルモン補充療法 / 更年期 / 中高年女性の健康 / 看護面接
研究概要

本年度は、1.ホルモン補充療法(HRT)のコンプライアンスと治療中断の状況とその関連要因についての調査、2.看護面接内容の検討の2点を中心に研究を行った。
1.においては、平成9年4月〜平成11年3月に大学病院更年期外来に初診した中高年女性のその後の受診状況を調査した。把握できた対象者は71名で、初診理由は「HRT希望」が39.4%であり、初診の時点でHRT開始の希望あるいは説明の希望を明確に持っている人が多かった。平成11年末の段階で治療継続者が60.6%、中断者が18.3%、初診のみ21.1%であった。中断者も近医への転院等が含まれ、一旦治療を開始した場合の治療継続率が高い特性を持っていることが明らかになった。そこで当初予定していた治療中断者に焦点を置くのではなく、初診のみでHRTを開始しなかった者に焦点を当てる方が治療開始時に必要な支援や治療中断の予防に役立つ示唆が得られると判断した。そこで初診のみの者に対して、HRTを開始しなかった理由等についてのインタビュー調査を実施中である。
2.については、看護面接の内容として必要な項目を探索するため、文献の検討、人間ドックを受診中の健康な中高年女性とHRT開始後1年以内の対象者に対しての生活状況調査および心理テスト(Self Grow-up Egpgram)と得られた結果についての話し合いを行うことで、調査票とその話し合いの更年期外来への適用可能性の検討、尿失禁改善を目的に運動訓練・集団療法等を継続的に実施している施設や、女性の健康をキーワードに開設されたウーマンズメディカルセンターの見学等を行い、検討を重ねてきた。その結果、中高年女性の心理・身体・社会的な健康状態をトータルに評価することの必要性と、また受診によって得られたデータや話し合った内容を、女性自身が生かすための記録ノートの必要性が示唆された。今後はその実施に向けての検討を行う予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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