研究課題/領域番号 |
11672379
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
橋本 恵美子 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (30249627)
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研究分担者 |
江村 正 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90274589)
北島 吉彦 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30234256)
佐藤 清治 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (00225955)
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キーワード | 胃切除 / 骨代謝障害 / 身体活動 / 食生活 / 骨量測定 / 超音波法 |
研究概要 |
平成11年度では、胃切除術後の骨代謝障害予防のための生活指導プログラムにおいて、骨代謝障害に関する情報収集手段として、血液生化学・尿検査結果以外に看護者自身が骨密度測定を実施する方法の検討を行った。また、万歩計使用による身体活動量測定の検討を行った。 骨密度を測定する方法として頻用されているDXA法よりも、患者にとって最も身体的な侵襲が少なく、且つ、看護者が簡便に継続して測定できる方法に超音波骨量測定装置による測定がある。本研究では骨密度測定装置Sound Scan2000(Myriad社)を用い、脛骨を測定部位として検討を行った。水野ら^<1)>は、踵骨、膝蓋骨の超音波法より精度がすぐれ(正確度CV 0.11%、精度SCV 0.6%)、腰椎・大腿骨・前腕骨のDXA法とも同等かあるいはそれ以上(相関係数0.387〜0.669)であると報告している。本装置を用いて、測定者2名、被験者3名について実施した。その結果、同一測定者内の変動(同一の測定者が同一被検者に対し、1日1回のマーキング、連続5回測定)および測定者間の変動(同一被検者に対し、3名の測定者がそれぞれ1回マーキングし連続5回測定)は、CV0.3%以下であった。また、被検者の測定時の安楽について、測定時の肢位や保温、マーカーやゼリーの除去などの面からの注意が必要であることがわかった。以上の結果から、平成12年度以降の調査では、本装置を用いた骨密度測定を行うことが可能であること、また看護婦が外来・病棟でも骨密度を測定し、生活指導に生かすことが可能であることがわかった。1)水野有三他:脛骨皮質骨の超音波骨密度測定法、Osteoporosis、5(2):189-193、1997. 万歩計を使用した身体活動量調査では、被検者4名について実施した。その結果、装着状況による差(300〜500歩)が大きかったため、被検者に対し装着状況の限定(例:右あるいは左腰部)を行った方が良いと考えられた。
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