研究課題/領域番号 |
11672379
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
橋本 惠美子 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (30249627)
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研究分担者 |
江村 正 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90274589)
北島 吉彦 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30234256)
佐藤 清治 佐賀医科大学, 医学部, 講師 (00225955)
川本 利惠子 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (40144969)
黒田 裕介 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (30131915)
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キーワード | 胃切除 / 骨代謝障害 / 身体活動 / 食生活 / 骨密度測定 / 超音波法 |
研究概要 |
本研究は、胃切除術を受けた患者の食生活状況や身体活動が骨塩量に及ぼす影響を明らかにし、生活指導プログラム作成の基礎的資料とすることを目的とする。資料収集は、超音波法による骨密度測定(SOS)、骨代謝パラメーター(BAP、ALP、DPD、NTx、補正Ca)の測定、身体活動として歩数測定、食生活状況は食事表記録や質問紙による方法で行った。 平成12年度は、対象者18名(男性、平均年齢65.1歳、部分切除術8名、全摘術10名)に対し追跡調査を実施した。その結果、術前に比較し変化が見られたのは、補正Ca、BAP、ALP、DPDの4項目であった。補正Caは、術後3週目の時点で増加していたが(P=0.0066)、その後減少していた。BAPは術後3か月の時点では有意な変化はなかったが、術後6か月の時点では有意に増加していた(P=0.0209)。ALPおよびDPDは、術後3週間で著明に低下していた(P=0.0001)。しかし、NTx、SOSでは、有意な変化は見られなかった。これらの項目について、術式による差を検討したが、有意差はなかった。 一方、術後の離床からの身体活動量や術後の食事開始後の食生活が骨密度に及ぼす影響については、今後さらに追跡調査を行い、検討していくことが必要である。 平成13年度は、本年度同様に追跡調査を行う予定である。
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