研究概要 |
本研究の目的は、妊娠後期及び産褥早期の女性を対象に出産後2年間の心理・社会的状況と育児に対する意識等を縦断的に追跡し、それらに関連する要因の分析、家族支援モデルを構築するものである。 本年度の実施は下記の通りである。 1.研究方法と測定用具の決定: (1)方法::測定用具a.妊娠末期、産褥期の質問紙の作成-産褥期母親の心配尺度質問紙(丸山作成)、b.エジンバラ産褥うつ調査票(Cox,Holden&Sagovsky,1987)、c.ローゼンバーグのセルフェスティーム質問紙(Rosenberg,1965) (2)対象の選択:a.妊娠末期(妊娠28週以降)の妊婦、産褥早期入院中の女性を対象に、研究に参加の同意の得られた妊婦695名、褥婦795名合計1490名に自記式質問紙を配布した。 2.協力施設の選択:札幌市内の産科婦人科専門病院4施設、総合病院の産科4施設、及び札幌市以外の道内5ヶ所で、総合病院の産科4施設、産科婦人科専門病院3施設に調査 依頼を行った。 3.データ収集は、妊婦の場合は、外来受診時に手渡し、自宅で記載した後郵送法によって回収した。産褥早期産褥婦の場合は、産褥3,4日頃に配布し、記載後看護室に留め置きとした。3月末までに回収予定である。 4.現在、回収中であり、回答について随時コンピューター入力を行っている。
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