研究課題/領域番号 |
11672385
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
竹内 登美子 静岡県立大学, 看護学部, 助教授 (40248860)
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研究分担者 |
松浦 京子 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (40295556)
東原 義訓 信州大学, 教育学部, 助教授 (90143172)
比嘉 肖江 静岡県立大学, 看護学部, 助手 (90290147)
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キーワード | バーチャルリアリティ / CAI / CD-ROM / 術後看護 / 術後合併症 / 臨床実習 / 学習評価 / マルチメディア |
研究概要 |
本研究は、「全身麻酔で手術を受けた患者の術後合併症予防の看護」をテーマとし、視覚と聴覚の刺激を受けて判断・行動するという看護をバーチャルリアリィティ体験させるCAI教材を開発すること、および、開発したCAI教材を用いた自己学習は、学習者の認知領域・精神運動領域の能力を高め、かつ満足度も高いという仮説を検証するという目的で実施した。 その結果、学習者に一つ一つの「反応」を要求し、その正誤をフィードバックするという「練習・演習様式」と、現実に発生する「事態」に目を向けさせ、その場その場の判断を的確にできるようにするための「シュミレーション様式」、および幾つかのデータベースを組み込んだ「問い合わせ様式」を組み合わせたCAI教材を開発した。このCAIは、視覚と聴覚の刺激を受けて行動するという看護をバーチャルリアリィティ体験させることができ、知識(基礎医学、基礎看護学、臨床看護学)17間、技術・実践力(観察の視点、状況判断、解決策の選択)18間、態度2間、合計37間から構成されている。 CAI教材による学習効果を実証的に検証するために、時差介入調査法を用いた結果、介入群と対照群のテスト得点には有意な差が認められ(p<00.1)、開発したCAI教材の認知領域における学習効果が明らかとなった。精神運動領域の学習効果に関しては、質問紙調査法により、4段階評定の「4;かなり実技が行いやすくなると思う」は57%であり、精神運動領域の学習効果が示唆された。また、学習者による自己評価の全体平均点は5段階評定の3.36であり、学習項目の全てにおいて3.0〜4.4という評点であったこと、および「今後もCAIを活用したいとかなり思う」と89%が回答したことより、学習者の満足度も良好であったといえる。
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