研究課題/領域番号 |
11672395
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
及川 郁子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (90185174)
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研究分担者 |
蔵屋 千秋 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (70317626)
横山 由美 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (30263700)
平林 優子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (50228813)
川口 千鶴 東京女子医科大学, 看護学部, 助教授 (30119375)
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キーワード | 慢性疾患 / 子ども / 家族 / 在宅ケア / 外来看護 / 質の確保 / ケアプログラム |
研究概要 |
本研究は3年計画で、慢性疾患をもつ子どもとその家族の在宅ケアの質の確保のためのプログラムを開発することである。初年度にあたる本年は、退院ケアの実態、退院に関するプロトコールやシステムの現状、外来でのフォローの状況について1985年以降の文献検討を行った。その結果、小児の領域においては事例毎の退院指導に関する調査報告はあるが、退院計画や退院後のフォローまでを含めた組織的活動を行っている報告はみられなかった。成人の領域においては外来でのプライマリーナーシング導入の効果や地域・関連機関との連携などの組織的活動への動きが見られており、退院計画からその後フォローに関して徐々にシステム化される傾向にあった。特に外来での診療報酬評価が課題となっていた。また、諸外国の文献においても退院計画の必要性と外来でのフォロー特に、病気の子どもが成長発達する過程でもつさまざま問題に対処していくことの重要性が指摘されている。在宅における患者の質の評価に関しては、外国の文献を中心に検索を行った。質の評価に関しては、子どもの自立、精神状態、生活満足度などを調査しているが、一定の測定用具はなく、今後検討する必要があることが示唆された。 これらの文献検討をもとに、プログラム開発の焦点を外来看護の質の向上のための実践モデルの作成とした。まず外来看護の状況を明らかにするため、外来看護婦を対象としたフォーカスグループを作り、どのような病気の子どもを継続看護の対象としてフォローしているか、看護上の問題や課題は何かなど質問紙を検討した。この質問紙をもとに、外来看護婦にヒアリングを行い、このフォーカスグループを中心に実践的な問題解決のための具体的試案を検討していく予定である。
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