研究課題/領域番号 |
11672397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
平澤 美恵子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40211510)
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研究分担者 |
新田 真弓 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助手 (00318875)
松岡 恵 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (90229443)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 病院勤務助産婦 / ローリスク妊産婦 / プライマリケア / 分娩期のケア / 顧客満足 / ケア効果 |
研究概要 |
妊産褥婦に対する病院勤務助産婦のケアの効果を明らかにするために、平成12年から13年にかけてローリスク妊産婦を対象に、助産婦外来受診妊婦と一般受診妊婦の妊娠・分娩・産褥期における顧客満足を評価した。妊娠期は医師の外来受診群111名、助産婦外来群61名計172名、分娩・産褥期は医師受診群61名、助産婦外来群30名計91名の各対照群の顧客満足を比較した。妊娠期の診察の満足度は両群とも高かった。施設選択動機に「母子共に安心して出産できること」と「なるべく医療介入の少ない自然分娩」を挙げていることから、ニーズに対応したケア提供を両群とも受けていると解釈できた。分娩期では、助産婦外来担当助産婦が入院時から出産までの援助を73.3%行なっていた。従って分娩の総体評価となる「今回の出産は希望に近いものであったか」「出産に積極的に取り組めたか」「出産は満足いくものであったか」は、"そうであると"と"ややそうである"を合わせて、助産婦外来群は90%、93.4%、90%で、医師受診群が67.2%、81.9%、78.7%と満足感に差が生じていた。産褥期の母子ケアは外来からのプライマリ助産婦が継続的に関われた比率は低く10%であった。褥婦のケアは両群に大差はないが「入院中の不安・心配の解決ができた」は助産婦外来群が66.7%、医師群が39.3%と差が生じていた。本研究は比較する両群の対象数が均等でなかったが、病院においてもローリスク妊産婦は、助産婦が助産婦外来などを通して産褥期まで一貫したプライマリケアを行なうことで、顧客満足の効果をもたらすことが明らかになった。
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