研究課題/領域番号 |
11680013
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
宮本 俊和 筑波大学, 心身障害学系, 助教授 (40200208)
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研究分担者 |
鍋倉 賢治 筑波大学, 体育科学系, 講師 (60237584)
向井 直樹 筑波大学, 体育科学系, 講師 (70292539)
永井 純 筑波大学, 体育科学系, 教授 (20015887)
濱田 淳 筑波大学, 心身障害学系, 講師 (80261767)
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キーワード | 円皮鍼 / 陸上競技 / 疲労 / トレーニング / 鍼刺激 / 筋硬度 / コンディショニング / CK |
研究概要 |
[目 的]円皮鍼が、陸上競技中・長距離選手の合宿中のトレーニングによって起こる疲労に対して、好影響を与えることができるか検討した。 [対象と刺激方法]対象は、大学陸上競技部に所属する中長距離選手で夏合宿に参加し、実験の同意を得た29例とした。対象となった29例の選手を合宿に参加せず検査、治療に関わらない者が、円皮鍼群14例と無刺激群15例に割り付けした。円皮鍼は、合宿中毎日、左右の下腿と大腿部の経穴に貼付した。但し、測定者にどちらの群かわからないようにするために、測定時は抜去した。 [測定項目]1.疲労の自覚的程度 2.練習状況 3.筋硬度 4.FFD(立位体前屈) 5.POMS 6.クレアチンキナーゼ値について、合宿初日の夕方から8日目の朝まで毎日朝・夕の2回測定した。これらのデータを二元配置の分散分析により統計処理した。 [まとめ]1.自覚的疲労感は、合宿日数が増えるにつれ増強した。円皮鍼群は、無刺激群に比べ疲労感が少なかった。 2.練習状況と立位体前屈は、経時的変化の差も治療法の差も見られなかった。 3.筋硬度は合宿日数が増えるにつれ増強した。 4.クリアチンキナーゼ値は、合宿前に比べ8日目では高値を示した。 以上のことから、円皮鍼は、自覚的疲労感を軽減させることが示唆された。
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