研究概要 |
本研究では,小地域(県や市町村)において生涯スポーツ活動に参加している3,000人以上の高齢者を対象に,健康・体力づくりを志向したライフスタイルおよび健康,体力・運動能力,ADL(日常生活動作),社会活動参加,QOL生きがい,自己実現などの実態を統計的調査によって明かにすることを通して,高齢者における生涯スポーツ活動に伴う体力の保持とそれに関与する健康・スポーツ生活の変容に関する因果構造を統計解析的に検証することを目的とした。 調査対象:生涯スポーツ学習プログラムに参加する某県内在住の60歳以上の男女計約300名,および某市内在住の70歳代以上を中心とする男女約3,000人。 調査時期:平成12年5月〜平成12年10月。具体的な調査期日は市町村やクラブ団体の年間行事計画に対応させるために,調査期間が平成12年度までに及んだ。調査の打ち合わせ,調査票の印刷,測定機器準備などは,平成12年4月までに行った。 調査内容: 1)体力・運動能力テスト(高齢者用): 文部科学省新体力テスト(65歳〜79歳用)項目を含んだパフォーマンステストを実施した。身長,体重,BMI(算出),体脂肪量(IB法),テーブル式長座体前屈,床式長座体前屈,垂直式脚筋力,握力,起き上がり,立ち幅跳び,垂直跳び,10m障害物歩行,障害物歩行(ラダー),開眼片足立ち,6分間歩行など。 測定方法:体力・運動能力のパフォーマンステストには,体育館等の室内施設を使用した。 2)健康・スポーツ生活調査:平成12年2〜3月に実施した。 3)まとめ:報告書を作成し,担当部局に提出した. 成果発表:日本体育学会にて成果を発表した。
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