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2000 年度 研究成果報告書概要

高齢期の筋力低下を抑制・改善するための運動プログラムの作成

研究課題

研究課題/領域番号 11680025
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関京都大学

研究代表者

石原 昭彦  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (90184548)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
キーワード高齢期 / 運動プログラム / 筋力 / 運動強度 / 筋萎縮
研究概要

[ヒトを用いた研究]50歳代から70歳代の被検者(各年代とも女性5名)に最大努力で筋力を発揮することによる膝関節の屈曲および伸展運動を10週間にわたり負荷した。1回の運動は、3秒間の随意収縮と7秒間の休息を屈曲動作で5回繰り返し、1分間の休息を挟んで、さらに、3秒間の随意収縮と7秒間の休息を伸展動作で5回繰り返し、これを1セットとして、セット間に5分間の休息を挟んで、計3セット行う方法を用いた。その結果、最大努力で運動を継続した50歳代と60歳代のグループは、運動開始前に対して最大発揮筋力が有意に増大した。一方、70歳代のグループでは運動による最大発揮筋力の増大は認められなかった。
[実験動物を用いた研究]生後80週齢のラット10匹を回転車輪の附属したケージで飼育して、10週間にわたり自発走運動を負荷した。回転車輪の負荷は毎日の走行距離に合わせて増大させた。その結果、走運動を行った動物では、ヒラメ筋のすべてのタイプの筋線維で肥大が認められた。足底筋では、表層部の速筋線維において肥大が認められた。
以上の結果より、高齢期に行う最大努力での筋力運動では、大きな力を発揮する際に働く「速筋線維」を選択的に参加・動員しているものと考えられ、本研究で用いた最大努力での運動により萎縮していく筋線維の萎縮を抑制できたと結論される。一方、70歳代では最大努力での運動に対して「速筋線維」の参加・動員が不可能であると推察され、筋線維の肥大は認められなかったと結論される。

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公開日: 2002-03-26  

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