• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

ヒトの両側同時筋収縮時における relaxation 及び抑制制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680028
研究機関神戸大学

研究代表者

阿部 章子  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (30153000)

キーワードrelaxation / 両側同時動作 / inhibition / latency / 筋力発揮
研究概要

身のこなしやスキルの上達には,筋の収縮と弛緩をうまくコントロ―ルできること,すなわち筋活動を随意に抑制できることが重要であると考えられる.本研究ではこのような筋活動の抑制という点に着目し,巧みな動作をつくりあげる基礎となる随意運動の抑制制御について,随意筋収縮中にその筋活動を随意にrelaxさせるという課題を用いて両側同時筋力発揮時におけるrelaxationについて検討することを目的とした.
【実験】各被検者の最大等尺性握力を基に目標値を決定し,この目標値(target)をfunction generatorを利用してoscilloscopeの画面上に被検者が発揮する張力(moving spot)とともに表示した.被検者には,targetの動きにあわせて握力を発揮し,targetと画面上のmoving spotをできるだけ重ね合わせていくように教示した.両側前腕の指屈筋群および指伸筋群から筋電図を導出すると共に,左右の上・前腕ともに同じ姿勢をとり,発揮張力(握力)も左右同様に測定した.targetの動きは矩形波,のこぎり波を用い,外部からのトリガーによって基線に戻るようにコントロ―ルされており,その波形に合わせるために,被検者は急激なrelaxationを要求されることになる.アナログデータはすべてデータレコーダーに記録し,後日sampling rate 1 kHzでA/D変換してパソコンに取り込み,波形解析ソフトBIMUTASを用いて解析した.なお,被検者には,本研究の目的・方法・意義などについて事前に十分な説明を行い,実験に参加することを書面にて承諾を得た.
【経過】まだ十分な解析ができていない状況であるが,今年度は一側肢の強い活動が対側肢へも興奮効果を及ぼすかどうかを確認し,大脳皮質における半球間抑制作用との関係について検討を加えるなどの両側同時動作における基本的な現象を把握し,relaxationという随意的な筋弛緩を行う基礎データを収集分析した。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi