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2000 年度 実績報告書

注意メカニズムとトレーナビリティに関する精神生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680029
研究機関奈良女子大学

研究代表者

佐久間 春夫  奈良女子大学, 文学部, 教授 (10128572)

キーワード注意 / 心拍 / 精神生理学 / バイオフィードバック / コーピング
研究概要

体育・スポーツ場面において、高い競技パフォーマンスを達成する上で重要な要因となっている能動的注意能力を、身体的、情動的、認知的要因からの基礎的な実験と、能動的注意能力に大きな影響を与える心理的プレッシャーとパフォーマンスとの関係、ストレス・コーピング(対処法)に関する調査ならびに実験を行った。
実験1では、注意メカニズムを明らかにする上で、認知スタイルといった外部情報の受容様式・処理様式の個人差をスポーツ競技種目との関連性から検討を行った。バスケットボール、ハンドボールの選手においては場独立型を、陸上競技、水泳選手においては場依存型の情報処理様式を示し、種目特性によって注意メカニズムの異なることが見いだされた。また、経験年数によって瞬間視範囲能力の向上が見られ、注意メカニズムを考える上で示唆に富む結果を得た。
実験2では、注意メカニズムに影響を与える課題の難易度や対戦相手の強弱の認知といった心理的プレッシャーを操作することによって競技不安といった情動的要因として特性不安とパフォーマンスとの関係を取り上げた。その結果、低特性不安の者は、課題の難易度の増加によっても安定したパフォーマンスを示した。
実験3では、注意メカニズムの主体的要因のコントロールを目的に、内面的注意能力を高めるために、心拍バイオフィードバックを用い、パーソナリティ要因としての特性不安とパフォーマンスとの関連について実験を行った。高特性不安者は低特性不安者とは反対に心拍を低下させることにより、覚醒状態を低下させ、一定のパフォーマンスを維持することに努めていることが明らかにされた。
調査1では、コーピング技法としての笑いの構造分析をおこなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 三谷有子,佐久間春夫: "運動強度の違いによる心理的効果について"奈良女子大学スポーツ科学研究. 3. 1-8 (2001)

  • [文献書誌] 広崎真子,佐久間春夫: "笑いのストレス解消効果について"奈良女子大学スポーツ科学研究. 3. 15-21 (2001)

  • [文献書誌] Kumi Narse,Hawo Sakune: "Integrated Human Brain Science"Tsutomu Nakada, ELSEVIER. 479-486 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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