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2000 年度 研究成果報告書概要

持久性トレーニングおよび一過性の運動が筋小胞体の機能に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 11680032
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関広島大学

研究代表者

和田 正信  広島大学, 総合科学部, 助教授 (80220961)

研究分担者 長谷川 博  広島大学, 総合科学部, 助手 (70314713)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
キーワード筋小胞体 / 持久性トレーニング / 筋疲労 / Ca^<2+>-ATPase / Ca^<2+>放出速度 / Ca^<2+>取り込み速度
研究概要

本研究では,持久性トレーニングおよび一過性の運動が骨格筋筋子胞体(SR)の機能に及ぼす影響を検討することを目的とした.Wistar系雄性ラットをコントロール(C)群とトレーニング(T)群とに分け,T群には持久性トレーニングを10週間行わせた.トレーニング終了後,各々の群を運動を行わない非運動群(N)群と一過性の運動を行う運動(E)群とに分け,E群には約80%VO_2maxの強度で疲労困憊に至るまでランニングを行わせた.後肢骨格筋を対象に,Ca^<2+>-ATPase活性,Ca^<2+>取り込み・放出速度の3項目を測定し,以下の結果を得た.
1.足底筋(PL)では,Ca^<2+>-ATPase活性およびCa^<2+>取り込み速度にトレーニングによる低下が認められた.一方ヒラメ筋(SOL)では,3項目全てにトレーニングによる変化はみられなかった.
2.PLのC群では,Ca^<2+>-ATPase活性およびCa^<2+>取り込み速度について,一過性の運動に起因する低下がみられたが,同様の変化はT群では認められなかった.
3.SOLでは3項目全てにおいて,C群,T群ともに一過性の運動による低下が示された.
4.E群の疲労困憊に至るまでの走行時間とN群とE群における測定値の差異から,一過性のランニング中の各項目の低下速度を算出した.SOLでは,T群の低下速度は3項目ともにC群の約半分であった.
5.SH基の還元剤を反応溶液に添加しSR Ca^<2+>-ATPase活性を測定したが,還元剤を添加しない場合と比較し全ての群において変化がみられなかった.
以上の結果から,持久性トレーニングによって速筋のSRにおけるCa^<2+>取り込み能力が低下すること,および持久性トレーニングは一過性の運動に伴うSRの機能の低下速度を抑制する効果を持つことが示唆される.また,一過性の持久運動によるCa^<2+>-ATPase活性の低下には,SH基の酸化が原因していないことが推察される.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 稲嶋修一郎 ほか: "持久性トレーニングおよび一過性の運動が筋小胞体Ca^<2+>-ATPase活性に及ぼす影響"広島体育学研究. 26. 1-8 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 土持裕胤 ほか: "ジチオトレイトールが高強度運動後の骨格筋筋小胞体のCa^<2+>-ATPase活性に及ぼす影響"体力科学. 50. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Inashima, S., Tsuchimochi, H., Niihata, S.and Wada, M.: "Effects of endurance training and acute bout of exercise on sarcoplasmic reticulum Ca^<2+>-ATPase activity."Hiroshima J.Phys.Educ.. 26. 1-8 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tsuchimochi, H., Inashima, S.and Wada, M.: "Effect of dithiothreitol on Ca^<2+>-ATPase activity. Of sarcoplasmic reticulum in rat skeletal muscle after high-intensity exercise."Jpn.J.Phys.Fitness Sports Med.. (in press).. (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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