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1999 年度 実績報告書

運動がヒトの寿命延長に及ぼす影響の基礎的検討 -テロメラーゼ活性を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 11680033
研究機関広島大学

研究代表者

稲水 惇  広島大学, 教育学部, 教授 (00112186)

キーワードヒト寿命 / 運動 / テロメラーゼ活性
研究概要

1.テロメラーゼ活性に及ぼす運動の急性効果の検討
(1)対象および方法:健康な男子大学生(18〜22歳、平均19.9±1.1歳)14名を対象に,自転車エルゴメーターを用いて、40%,60%および80%V^・O_2max強度の運動を50分間(25分運動負荷→10分休憩→25分運動負荷)運動負荷を行った。運動負荷前の午前9時、負荷直後,負荷後1時間,負荷後24時間に採血し、テロメラーゼ活性検出キット(TRAP-eze,ONCOR,Inc.)を用いてリンパ球中テロメラーゼ活性を測定した。
(2)成績:40%および60%V^・O_2max強度の運動負荷では、いずれの時間においてもリンパ球中テロメラーゼ活性に有意な変動はみられなかった。80%V^・O_2max強度の運動負荷直後にリンパ球中テロメラーゼ活性が亢進する傾向がみられたものの統計学的には有意な亢進ではなかった。今後、運動負荷時間を変えて、また中高齢者を対象に検討する予定である。
2.テロメラーゼ活性に及ぼす運動の慢性効果の検討
(1)対象および方法:中高齢者で運動を継続して行っている運動習慣群(56〜70歳)5名と運動習慣をもたない非運動習慣群(54〜75歳)8名を対象に、リンパ球中テロメラーゼ活性を測定した。
(2)成績:運動習慣群と非運動習慣群との間に有意の差はみられなかった。現時点では対象人数が少なく、現在、運動習慣群の運動内容の検討とともに、可能なかぎり生活習慣、現病歴、既往歴をマッチさせた対象人数を増やし、テロメラーゼ活性に及ぼす運動の慢性効果について検討を進めている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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