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2002 年度 実績報告書

幼児期(3歳〜6歳)肥満に関する身体組成学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680037
研究機関九州大学

研究代表者

小宮 秀一  九州大学, 健康科学センター, 教授 (30038468)

キーワード幼児期肥満 / BMI / sensitivity / specificity / 除脂肪量指数 / 脂肪量指数 / 標準値
研究概要

本研究は、3歳〜6歳まで同一幼児を縦断的に測定し、それらの身体組成分析から幼児肥満を幅広い視点から研究するものである。
本年度は、肥満幼児の判別に用いる BMI法の妥当性を検討すると同時に、BMI法の欠点を補うため除脂肪量指数(FFMI)と脂肪量指数(FMI)を用いて、日本人幼児におけるこれらの標準値を作成した。結果は、以上のように要約できる。
1.肥満幼児を判別するBMIの妥当性を検討するため、インピーダンス法によって測定した%FATによる判別とBMIによる判別をsensitivityとspecificityで検討した結果、BMIによる肥満の判別はインピーダンス法による判別に対して、specificityは90%以上の値を示したが、残念ながらsensitivityは60%前後で高い判別感度を示さなかった。
2.BMIは身長を調節した体重の指数であるが、発育期にある幼児に対しては、ある時期必ずしも身長の影響を除去しきっていないことが考えられるため、除脂肪量/身長^2(FFMI)と脂肪量/身長^2(FMI)という指数を用いて、身長の影響が出ない時期を検討した結果、3〜5歳の時期は身長の影響が出ない指数として使えることが判明した(6〜8歳では身長の影響がでた)。そこで、日本人幼児集団におけるこれらの指数の各パーセンタイル値を求め、25〜75%ile値から日本人幼児のFFMIとFMIの標準値を作成した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shuichi Komiya et al.: "Models for human body composition analysis and basic concepts underlying the generation of predictive equations"Journal of Health Science. 24. 1-9 (2002)

  • [文献書誌] 衛藤稚英子, 小宮秀一: "日本人幼児の体脂肪における年間変化"日本生理人類学雑誌. 7・2. 107-113 (2002)

  • [文献書誌] Shuichi Komiya et al.: "Total body composition in children"Journal of Health Science. 25(印刷中). (2003)

  • [文献書誌] 小宮秀一, 中尾武平: "健康行動の科学 身体組成学 栄養・運動・健康"技報堂出版. 160 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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