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2000 年度 研究成果報告書概要

水泳および陸上鍛練者の皮膚血流からみた体温調節反応の比較検討

研究課題

研究課題/領域番号 11680040
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 体育学
研究機関長崎大学

研究代表者

田井村 明博  長崎大学, 環境科学部, 教授 (10136624)

研究分担者 松本 孝朗  愛知医科大学, 医学部, 助教授 (60199875)
土屋 勝彦  長崎大学, 環境科学部, 教授 (90073006)
管原 正志  長崎大学, 教育学部, 教授 (20039564)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
キーワード鍛練者 / 水泳 / 陸上 / 皮膚血流量 / 体温調節
研究概要

[目的]本研究では,温熱負荷時の皮膚血流調節について陸上運動鍛練者と水泳鍛練者との比較から,トレーニング環境の異なる鍛練者の体温調節機能の特徴を明らかにすることを研究目的とした.[方法]実験の目的,内容の説明後,被験者として協力する事を承諾した男子水泳,陸上選手を対象に26.0℃,40%rhに設定した人工気象室にて利き手と反対側の手を水温を35℃の浸漬し,その後水温を38,40,43℃まで段階的に上昇させ温熱負荷を行った.レーザードップラー血流計を用いて,中指末節掌側および前腕部外側に血流プローブを装着して,皮膚血流量の変化を測定した.皮膚血流量の変化から温熱血管収縮反応(Heat-induced vasoconstriction:HIVC)を検討した.[結果]指皮温は,水泳鍛練者,陸上鍛練者ともに全ての水温条件で上昇し,陸上鍛練者群が低かった.%FBFよりみた温熱血管収縮反応(HIVC)は,陸上鍛練者では4分後に初回が出現し,その後血管拡張による血流増加が観察されたが,再び16分後に2回目のHIVCが見られた.その後,26分にFBF%が最低となり,水温43℃で再び増加した.水泳鍛練者では%FBFの変化らからみたHIVCのはっきりとした変化は認められず,40℃までは水温の上昇と共に%FBFが緩やかに上昇し,その後は,43℃では急激な増加が認めれた.水泳鍛練者と陸上鍛練者のHIVC反応の違いは,日頃の練習環境の違いによるものと推測された.すなわち,水泳中は皮膚温よりも水温のほうが低く,また水の比重も大きいので運動による産熱は主に伝導によって放出されるので,運動中の体温上昇は陸上運動時と比較して小さいと考えられる.一方,陸上運動時では,主に皮膚血管拡張,発汗反応により熱放散を行っているので,温熱性血管反応が水泳鍛練者と比較して亢進していると考えられる.今後は,運動による温熱負荷時のHIVC,冷血管拡張反応(Cold-induced vasodilation:CIVD)の測定も加えて,水泳鍛練者と陸上運動鍛練者の体温調節機能の違いを検討したいと考えている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Taimura A., et al.: "Effects of Fluid Ingestion During Intermittent High Intensity Swimming Exercise on Thermoregulatory Responses and Performance"Tropical Medicine. 41. 65-73 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] A.Taimura, et al.: "Effects of Fluid Ingestion During Intermittent High Intensity Swimming Exercise on Thermoregulatory Responses and Performance"Trop.Med.. 41. 65-73 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2002-03-26  

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