本年度の研究は、調査の準備、調査の実施、およびそれらのデータ整理とコンピュータヘの入力を計画した。調査協カ校の都合から若干の遅れはあるものの、ほぼ予定通り調査は進んでいる。 調査の準備は、中学生用のExperience Sampling Form(経験標本記録票)とExperience Diay Form(一日の経験記録票)の作成と、被調査者の情報、およびタイムプレッシャーとあそびやレクリエーションへの関心度についてのアンケート用紙の作成から開始した。また、それと平行して、調査協力校を確保することに奔走した。その際、校長が調査の重要性を理解し協カしてくれたケース、校長、主任は協力を約束してくれたにもかかわらず、調査直前に職員会議で一部教員が反対したため、調査ができなくなったケース、調査協カを受諾したが、3学期は日程が無理なので調査の実施を新学期に延期しているケースなどがあった。 調査は、12月初旬に東京都北区K中学校で60名、2月中旬に東京都豊島区S中学校で40名に対して実施した。しかし、1月に実施予定だった東京都品川区H中学校は、調査の準備を全て完了していたにもかかわらず直前で、一部教員の反対があり実施できなかった。なお、調査協力を約束してくれている神奈川県H中学校、T中学校については、すでに準備が完了しているが、3月は通常授業ではないため、より研究目的に合致するデータが収集できる新学期に調査を実施することで双方了解している。 データの整理とコンピュータヘの入力は、K中学校はすでに終え、T中学校の入力を進めている。また、データの分析のために、統計プログラムSASによるプログラミングを開始し、試行している。 今後、引き続き、データの収集とそれらの整理、コンピュータ入力、分析方法の改良を続行する。
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