研究概要 |
本年度の研究は、昨年度に引き続き、データ収集とそれらのデータ整理、コンピュータへの入力を計画した。昨年度実施した2校に加え、今年度は、新たに10校においてデータの収集ができた。 調査は、6月から1月までの8ヶ月にわたって実施し、計500名を超える中学生から、木曜日から水曜日までの一週間の日常経験標本Experience Samplingとタイムバジェット形式のデータを収集した。また、被調査者の情報、タイムプレッシャーとあそびやレクリエーションへの関心度についてのアンケート形式のデータも合わせて収集した。 昨年は、校長、主任は調査協力を約束してくれたにもかかわらず、調査直前に職員会議で一部教員が反対したため、調査ができなくなったケースがあった。しかし、本年は、事前に二つの市の教育委員会を経由して調査協力のお願いをし、さらに、市の校長会で調査説明するなどしたためか、順調に調査を実施できた。 2月末現在、データのコンピュータ入力は、1月に調査を実施した2校100名のデータを残すのみであり、本年度中には、全て終える見とおしである。データ入力と平行して入力済みのデータの一部を使って分析用プログラムの作成を行っており、ほぼできあがった。 全ての分析を終えるのは、最終年度であるが、すでに一部の分析結果を使って、Jossey-Bass Inc.,Publishers,San Francisco,Californiaから出版される予定のInternational perspectives on the Use of Free Time by Adolescents.という書籍の日本人中学生の章を執筆している。
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