研究課題/領域番号 |
11680059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
木村 靖夫 早稲田大学, 教育学部, 講師 (90063768)
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研究分担者 |
樋口 満 国立健康栄養研究所, 健康増進部, 室長(研究職) (20192289)
葛西 順一 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (70130870)
岡田 純一 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (10277791)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 中高年女性 / レジスタンストレーニング / 水泳トレーニング / テニストレーニング / 血中脂質プロフィール / 骨代謝マーカー / 栄養摂取状況 / 身体組成 |
研究概要 |
本研究の課題は、近年注目をされている『レジスタンス運動』を取り上げ、中高年女性を対象に、身体組成、有酸素性能力、血中脂質プロフィール、骨代謝(形成・吸収)マーカーを測定し、運動様式の異なるスポーツ種目との比較検討からその有効性を吟味することである。併せて食事調査を実施し、運動様式の違いによる総エネルギー量、主要栄養素の摂取状況等についても分析した。 平成11年度は、いずれも中高年の女性で、レジスタンス運動実施群、持久性運動実施群、および非運動群を対象とした。その結果、両運動群は全ての測定項目において良好な状態を示し、非運動群より優れた状態が観察された。また、有酸素性能力を除く他の測定項目において、両運動群の間には差は認められなかった。さらに食事調査の結果においては、両運動群が摂取エネルギー量において多かった点を除いては、他の主要栄養素摂取状況には3群間で差は認められなかった。これらのことは、本研究の中高年女性が習慣的に行っているレジスタンス運動は、持久性運動と同様の効果を有し、健康の保持・増進に寄与することが示唆された。 平成12年度は、中高年女性を対象に、水泳運動実施群とテニス運動実施群、および加齢的変化の検討するために若年一般女子大学生について、平成11年度と同様の測定を行った。その結果、身体組成と骨状態は一般女子大学生の方が両運動群より良好な状態を示したが、その他の全ての測定項目において3群間に差は認められなかった。また食事調査においては、両運動群は一般女子大学生よりカルシウムの摂取量が多い傾向をしました。 『レジスタンス運動の有効性』を明らかにするために、運動4群間における統計解析を行った。その結果、身体組織は持久性運動群とレジスタンス運動群、有酸素性能力は持久性運動群、血中脂質プロフィールは水泳運動軍の除く3群、骨代謝マーカーはレジスタンス運動群とテニス運動群において良好な状態が認められた。これらのことから、レジスタンス運動は中高年女性の健康・体力の保持・増進に有効であることが明らかにされた。
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