今年度は以下のようなデータ収集と集計作業を中心に研究を進めた。 (1)アンケート票に関しては、夫と妻の生活時間のほかに、妻の時間配分の有様を決定する要因を把握する目的で、夫と妻の就業意識、就業主婦の就職情報獲得プロセス、世帯転居歴について、詳細が分かるような設計を行なった。 (2)アンケート・モニター世帯の募集は、港北ニュータウンのある横浜市都筑区内で配布されている三つの地域情報紙と新聞折込広告を用いて行なった。応募のあった世帯に対し、1月中旬にアンケート票を郵送し、最終的に155世帯のデータを収集することができた。そのうち、就業主婦世帯と専業主婦世帯の比率はおおよそ1:2であった。 (3)現在、アンケート票各項目のデータ入力作業ならびに地図情報のGIS入力作業を進めており、今年度中に各項目の単純集計、クロス集計を済ませる予定である。 (4)また、次年度の港北ニュータウン周辺における主婦の労働市場調査に向けて、海外での郊外での主婦の就業行動に関する文献研究を同時平行的に進めている。
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