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2000 年度 実績報告書

イギリス植民地におけるカラハリ・サンの歴史地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680086
研究機関国立民族学博物館

研究代表者

池谷 和信  国立民族学博物館, 民族社会研究部, 助教授 (10211723)

キーワード毛皮交易 / サン / 狩猟採集民 / ヤギ飼育
研究概要

平成12年度には、筆者がボツワナの国立古文書館での現地調査によって収集している古文書資料を、1930年代と1950年代のものに分けて、各時代におけるカラハリ中部のサンの生業における全体構造が示せるようにまとめていった。その結果、1930年代では、生業の中での毛皮(キツネ、ジャッカル、スティーンボックなど)を求める狩猟活動の比重が高く、農耕やヤギ飼育も営まれていたのであるが、1950年代では、彼らの生業の中で牛牧場への出稼ぎ労働の比重が大きくなった集団と、相変わらず伝統的な狩猟採集に依存する集団とに2分してきたことが明らかになった。また、これらの事例は、カラハリ北部や南部の動向とは異なる傾向を示していた。
さらに、これらの変化の要因については、1930年代では、イギリス植民地ベチュアナランドにおける徴税政策が影響しており、1950年代では、ベチュアナランドの南東部にとさつ場が整備されて、牛の商品化が進んだことが関与していたと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 池谷和信: "The historical dynamics of the socioeconomic relationship between the nomadic San and the rural Kgalagadi"Botswana Notes and Records. 31. 19-32 (2000)

  • [文献書誌] 池谷和信: "Environment and resource management among the San in Botswana"Nomadic People. 4(1). 16-34 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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