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1999 年度 実績報告書

東アジアにおける歴史時代の大気大循環の変動

研究課題

研究課題/領域番号 11680092
研究機関富山大学

研究代表者

田上 善夫  富山大学, 教育学部, 教授 (50145661)

キーワード東アジア / 歴史時代 / 大気大循環 / 気候変動 / データベース
研究概要

平成11年度は初年度のため、主として史料の収集とデータベース構築を行なった。気候復元に重要な日本海側各地をはじめ全国の公立図書館・文書館・大学図書館などで、文書・絵画記録等の史料を解読して、「小氷期」、「中世温暖期」を中心とした天候・災害記録を収集した。これらを構築中の「歴史気候データベース」に入力してその充実をはかり、さらに国内外の諸データベースとのデータの交換を行なった。また12年度に実施する解析に関し、現在の天候記録・災害記録と大気大循環の関係を分析し、とくに17世紀初頭の年代を例にして分析を行った。さらにデータベースに関して種々のメディアでのシステムを試験的に作成し、その公開準備を進めた。なお関連する予察的な成果として、歴史時代において強風の農作物への影響などにより全国各地で風の祭祀が行われるようになり、それらは変容しながら現在でも各地に伝えられていることなども明らかになった。
平成12年度には、データベースに関して平成11年度からの構築を継続する。さらに11年度に検討した現在の天候記録・災害記録と大気大循環の関係にもとづいて、収集・交換したデータに多変量解析法を適用することにより、歴史時代のユーラシアの大気大循環を客観的に復元する。とくに人為による地球温暖化に関連した気候予測モデルと、これらとの間の相違について分析する。最終年度であるので、これらの成果をDTP、CD-R、インターネット等により公開して自由な利用ができるようにし、また日本地理学会等の学術大会でも報告する予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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