食生活を食文化と地球環境問題の2つの方向からとらえ、その価値の問い直しの作業に取り組むために、家庭における食生活の現状調査を実施した。 調査内容は、「食文化の回復」の指標として、具体的におせち料理が手作りかどうか、郷土料理をどのくらいの頻度でつくるか、保存食品を手作りしているか、主食とする食品、食べている料理が和・洋・中のいずれであるか、およびみその使用量についてを調べた。「食におけるグリーン購入」の指標として、食品の入手先、購入する食品の決定要素、使用しているしょうゆの原材料、生ごみや廃食油、食品の保存用のラップの素材と使用頻度、肉やお総菜の容器の処理、台所用洗剤、買い物の際の袋の使用、および旬の食材を使っているかについて調べた。「食の質」の指標として、食事の栄養バランス、欠食数、品数や主食、主副菜の揃い具合、食事が家庭での手作りされているか、使用しているしょうゆの原材料について調べた。 調査対象については、旬や自治体のごみ処理に違いがでないように、福岡県宗像市在住者とし、主に家事を担当している人に依頼した。 調査時期は、正月の記憶がまだあり、しかし食生活自体は日常の状態に戻っていると考えられる1月下旬から2月とした。 調査結果については、現在、集計および分析を進めているところである。
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