研究課題/領域番号 |
11680162
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤井 義久 京都大学, 農学研究科, 助教授 (10173402)
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研究分担者 |
簗瀬 佳之 京都大学, 農学研究科, 助手 (00303868)
澤田 豊 京都大学, 農学研究科, 助手 (80226076)
奥村 正悟 京都大学, 農学研究科, 教授 (40109046)
吉村 剛 京都大学, 木質科学研究所, 助手 (40230809)
今村 祐嗣 京都大学, 木質科学研究所, 教授 (70151686)
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キーワード | AE / 文化財 / シロアリ食害 / 非破壊検査 / 虫害 |
研究概要 |
富山県、和歌山県、岐阜県、山口県、岡山県および奈良県の文化財となっている木造建造物について、小型の現場用AE検出装置を用いてシロアリ食害の検出を行った。有意数のAEが検出された位置を穿孔した結果、材内部に蟻道やシロアリの生息が確認された。現場でのAE計測能率を向上するため、センサの取り付け方、ウェーブガイドの形状やデータの収集方法を検討し、文化財におけるAE計測方法の標準化のための資料を収集した。AEによるシロアリ食害の非破壊検出は、イエシロアリ、ヤマトシロアリおよびアメリカンザイシロアリについて有効であることがわかった。またシバンムシなど、シロアリ以外の木材穿孔虫の検出にもAEが有効であることを示すデータが得られた。また建造物周囲の樹木の幹内に営巣するイエシロアリについて巣内の温度や巣から発生するAEを連続計測した。その結果、巣内温度は外気温よりも高く、夏場で最高35℃程度で安定していること、冬場にはある程度下がることがわかった。またAEの消長から、冬場にはシロアリは幹から土中に移動していることが示唆された。また巣からは一定の発生率でのAEが検出されたが、金属棒を突き刺すなどによる外的な刺激によって、AE発生率は急激に増加し、しばらくして低下することなどが明らかになった。文化財建造物については、概観検査による劣化診断とAE検査を組み合わせることによってシロアリ診断を効率的に行える。
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