研究課題/領域番号 |
11680171
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
吉川 行雄 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (50281910)
|
研究分担者 |
太田 伸也 弘前大学, 教育学部, 教授 (50322920)
昆 正博 弘前大学, 教育学部, 教授 (70103017)
中村 享史 山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (70303394)
|
キーワード | 数学科教育法 / 問題解決学習 / オープンエンドアプローチ / 教材開発 |
研究概要 |
今年度は山梨大学へ異動したため、新しい組織作りと新しい協力者との共通理解作りに少々時間がかかったが、動き出してからは積極的な協力が得られ、予想以上の成果がえられた。 今年度の研究の主な内容ととくに記すべき知見は次のとおりである。 1.問題解決学習の授業やオープンエンドアプローチの授業を今年度も実践した結果、両者とも、考える時間を充分に用意してやることと、「作業」の活動場面を極力取り入れるようにすることが有効であることが確認された。 2.これらの授業を教育法の授業で取り上げる際には、説明だけでなく、学校現場と同じような授業を展開することが効果的であった。 3.問題解決学習やオープンエンドアプローチの授業では、課題提示のしかたや生徒の意見の取り上げ方で授業の展開が大きく変わってくることを、ていねいにシミュレーションした上で学校現場で実践してもらい、それを確かめた。これは学生ばかりでなく現場の先生方にとってもよい勉強になったと喜ばれた。 4.今年度の研究でもっとも活発な活動が見られたのは、未体験の新しい教材を開発していく場面であった。このことは本研究に対する重要な示唆を含んでいるように思われる。来年度はここに焦点を絞った計画を立ててみたい。
|