• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

野外における森林・林業教育のあり方と教育手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11680172
研究機関岩手大学

研究代表者

比屋根 哲  岩手大学, 農学部, 助教授 (90218743)

研究分担者 大石 康彦  森林総合研究所, 東北支所, 主任研究官
山本 信次  岩手大学, 農学部, 助手 (80292176)
キーワードドイツ / 教科書 / 森林教育 / 林間学校 / 学校林 / ライフヒストリー
研究概要

平成11年度は,11月にドイツ連望共和国のフライブルク市を訪問し,小学校の教科書等の森林および林業に関する記述部分の資料収集,散歩などで森を訪れる市民へのインタビュー調査等を実施した。得られた資料から,小学校においては,混交林と単純林(モノカルチャー)との違い等が早い時期から教科書に盛り込まれており,またわが国では大学のみで講義されている森林の取り扱いの種類等についても,ギムナジウムの教科書等に詳しく紹介されていることが分かった。また,市民への聞き取り調査では,近郊のシュバルツバルトの森と人との歴史や林業の姿についての知識が,全体として豊かであることが分かった。
つぎに本年度は,森林や林業に関して,すでに何らかの行動を起こしている東北地方の森林ボランティアリーダーをはじめとした「森林活動家」のライフヒストリー(生活史)調査も実施した。その結果,森林活動家には中学生時代までに薪集め等の生活に深く関わった形での森林体験を有している人が多く,これら子どもの頃の経験が後のボランティア活動に踏み出す条件を作り出していると考えられた。
このほか本年度は,岩手県盛岡市内のU小学校および北上市内のK中学校において,森林教育を実践し,児童・生徒の授業時の反応や森林に対する認識の変化を観察法やアンケート調査法によって検討した。U小学校(5年生)では林間学校の前に小学校近郊の森林でフィールド活動と事前授業を実施し,林間学校での森林学習を単発で終わらないように系統だった森林教育を実施した。また,K中学(2年生)では学校林を利用した森林調査活動,樹木マップづくり等の取り組みを行った。これらの取り組みで得られたデータは,次年度のデータと合わせて分析する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 大石康彦、比屋根 哲: "授業内容が小学生に及ぼす教育効果の検討(I) -授業後の生徒の感想文の分析から-"日本環境教育学会第10回大会 研究発表要旨集. 10. 61-61 (1999)

  • [文献書誌] 比屋根 哲、大石康彦: "授業内容が小学生に及ぼす教育効果の検討(II) -事前・事後におけるアンケート結果の分析から-"日本環境教育学会第10回大会 研究発表要旨集. 10. 62-62 (1999)

  • [文献書誌] 比屋根 哲: "シンポジウム「野外教育における農山村の課題と現状」"日本野外教育学会ニュースレター. No.9. 7-8 (1999)

  • [文献書誌] 比屋根 哲、澤崎 格: "林間学校における樹木学習プログラムの実践"野外教育研究. 3-1. 57-62 (1999)

  • [文献書誌] 大石康彦: "森林体験学習が子どもにおよぼす効果"森林総合研究所東北支所たより. 452号. 1-4 (1999)

  • [文献書誌] (社)日本林学技術協会(比屋根,大石,山本 他): "里山を考える101のヒント"東京書籍. 225 (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi