研究概要 |
平成12年度の研究計画は以下の通りであった。 (1)平成12年4月〜8月 (1)平成11年11,12月に,コロンビア大学及びシカゴ大学に出張した際に収集した資料をもとに,G.S.クレイグやB.M.パーカーの科学教育論や理科授業構成論などを明らかにする。 (2)徳島県立文書館に所蔵されているCIE映画について,資料調査を進め,実態把握に努めるとともに,これらの映画が科学啓蒙活動に果たした役割に考察を行う。 (3)(1)及び(2)によって,占領下日本における米国科学教育の文字及び映像情報の受容過程について実態把握に努める。 (4)(1)のうち,B.M.パーカーの科学教育論については,日本理科教育学会第50回全国大会(於:宇都宮大学教育学部)において研究発表する。 (2)平成12年9月〜平成13年3月 (1)これまでの調査で得られた資料の整理や考察を行う。 (2)1930,40年代における日米の理科教育関連文献を精査し,収集した資料を意味づける。 (3)科学研究費補助金の研究成果報告書を作成し,印刷する。 上記(1)の(1)〜(4)の事項については,概ね目標を達成することができた。平成12年8月10日には,宇都宮大学教育学部で開催された日本理科教育学会第50回全国大会において,「B.M.パーカーの科学教育論」という演題で,研究発表を行った。現在は(2)の(3)まで研究を進めており,科学研究費補助金研究成果報告書の完成に向けて,取り組んでいるところである。
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